ボルゾイの絵本
ボルゾイの絵本

パーシャは、自分が美しい犬だって、知っていました。いつだって、私の飼い主のシャーレーとお散歩に出ると、みんな私のことを見るんです。この美しさのおかげで女王様みたいだわ!パーシャはそんな風に思って、とんがったお鼻を空高く持ち上げました。

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シャレーはニューヨーク市のメトロポリタン・オペラ・ハウスでピアノを弾いたり歌手に音楽を教えたりして働いています。オペラでは、劇の中でお話をする代わりにみんな歌うんです。

ある日、彼女はとっても興奮して家に帰ってきました。「パーシャ、すてきなお知らせがあるのよ。私達はマノンというオペラをするの。それで、大きなお祭りのシーンに美しい犬が必要なの。世界でもっとも素晴らしいオペラハウスのうちの一つに、あなたが出演するのよ!」パーシャは、あらそうなの、もちろん、と冷静に思いました。

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次の日、シャーレーはパーシャをメトロポリタン・オペラ・ハウスにリハーサルの為に連れて行きました。大きなステージ上にはたくさんのひとがいました。犬ももう一頭いました。なんてみすぼらしい犬なんだ。ここに何をしに来たんだろう?と、パーシャは自分のロシア系の長い鼻先を見て思いました。こっちに来る、どうしよう!

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息を切らしながらその小さな犬がやってきて言いました。「やあ!私の名前はスラッゴっていうんだ。あなたのお名前は?」「私のなまえはパーシャよ。あなたは、パーシャお嬢様と呼ぶのよ。」と言ってパーシャは顔を背けました。「パーシャお嬢様、オペラに出たことある?」「ないわ。でもラジオでよく聞くわ。」とパーシャはつっけんどんに答えました。「オペラはすばらしいよね。僕らは三回出演しているんだ。私の主人のサムさんはピエロで、僕らは一緒に芸をするんだ。」「ピエロ犬?あなたはどんな犬種なの?」とパーシャは馬鹿にしたように聞きました。「僕は雑種だよ!」と、スルーゴは楽しそうに言いました。

「雑種?私はヨーロッパの王族のもとで産まれたのよ。je suis une reine.フランス語なんて、分からないでしょう。私は女王様って言う意味よ」と吠えるように言って、パーシャは頭を高く上げ上げました。「でも、祖先にたくさんの違う種類の犬がいると思うと楽しいよ。」とスラッゴは言いました。「あっ、見て。あの人がディレクターだよ。」「ディレクター?」とパーシャが聞き返しました。「彼はとっても重要な人なんだ。彼はみんながどうすればいいのか指示してくれるんだ。」スラッゴがそう言った時、彼のリードが引っ張られました。「ディレクターのお話が始まるよ。もう行かなきゃ。ばいばい。」

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ディレクターは歌手と他の演技者に立ち位置を指示しています。パーシャを見たときにっこりわらって、頭をなでました。「あなたはとっても良くしつけが出来ていて、美しい。歌姫マノンの横に立ってほしい。」「歌姫はオペラでは一番のスターなのよ!よかったわね。」とシャーレーが耳の横でささやきました。

パーシャは満足げにスラッゴに言いました。「言ったでしょう、私は女王様なのよ。」衣装部屋で女の人にパーシャはきらきら光るネックレスをつけてもらいました。シャレーは長くて豪華なドレスです。スラッゴはとんがり帽子に首の周りにはフリルのついたおかしな格好をさせられています。

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