ボルゾイの絵本2
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パベルは、お父さんがバターを売りに街へ出かけた日、1頭の犬を見つけました。朝の空は皇帝のウェディングネックレスのサファイアの様な青い空でした。午後には、その空は重く灰色になり雪が降ってきて、金持ちの男が食べる茶菓子の上の白い砂糖の様に、 雪はあたり一面を埋め尽くしました。夕ご飯を食べる頃には、風がヒューヒューとうなって煙突を横切るように吹いていました。でもまだお父さんは帰っていなかったので、パベルは一人でトボトボと牛の乳を搾りに行きました。彼が納屋についた時です、パベルは何かがクンクンと音を立てて鳴いているのを聞き取りました。

ボルゾイの絵本2

スカーフをきつく巻いたバベルの顔に張り付くように、目に刺さるように雪は降っていました。パベルはバケツをその場に置き、腕を雪の中に差し込みました。そこには、枯れ草が手に触り、半分凍った犬が横たわっていたのでした。

パベルはその重たい動物を納屋に引きずって、中に入れました。冷たい手で彼はキャンドルに火を灯しました。それから彼は犬の毛から雪を払いのけ、なでてあげました。犬はそのすばらしい茶色の目を開け、ありがとう・・・というかのように手を持ち上げました。

パベルは牛とミルクの事を思い出し、木のボウルにミルクを素早く流し込み、犬の頭の辺りにそのボウルを置き、優しく頭を撫でて、それからミルクを汲んだバケツを家へと運びました。

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次の朝、雪のちらつきがようやく終わった頃にパベルのお父さんが帰ってきました。パベルが犬の事をお父さんに伝えると、お父さんとパベルはそれを見に納屋へ向かいました。
「もうほとんど死にかけていたんだ」
とパベルは言いました。
「でも僕が救ったんだよ。飼ってもいいでしょ?」
パベルは納屋のドアを開けハット息をのみました。そこにはパベルが見たこともない美しい犬が立っていたのです。
「ウルフハウンドだ!」
とパベルのお父さんは囁きました。
「高貴な人、公爵、皇帝だけがウルフハンドを飼えるんだ。もしかすると、彼らはそれをパベルが盗んだっていうかもしれない。」 
その強張った彼の声はパベルを怖がらせました。
「お前はこの犬をそのまま放置して死なすべきだったんだ。」
「そんなことはできなかったよ。」
とパベルはどもりながら
「もしかすると、報酬を受けるかもしれない」 と言いました。
「刑務所行きが唯一の報酬かもしれない」とお父さんは言いました。
「そうでなければ、最悪・・・」 とお父さん考え深げにひげを触りました。
「日が暮れたら犬を何処かへ追い払う。もし死んだら、死んだ時だ。私たちはそのウルフハウンドが生きてここにいた事を絶対誰にも教えてはならない」
お父さんは向きをかえ、家に急いで戻りました。

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そのウルフハウンドはパベルを見ながら立っていました。その鼻をこちらに向けてのばし、クンクンと彼らの間にある凍えるような空気をかいでいました。そしてパベルとそのウルフハウンドはしばらく見つめ合っていました。凍える夜にこんな素敵な生き物を死なせるなんてひどい話だ!
パベルは犬の首の周りにロープを巻きました。

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